畳からフローリングにチェンジ!具体的な方法と費用などを解説
ライフスタイルの変化で、畳をフローリングにしたい、和室から洋室に変えたいという人が増えています。ゲストを招く必要不可欠であった和室も、時代とともに使い勝手が悪い間取りとなり、リフォームによって洋室に生まれ変わっています。今回は、畳からフローリングにチェンジする際の方法と費用について解説します。
フローリングへの変更方法
畳をフローリングに変更する方法は2つあり「張り替え」か「敷き替え」のどちらかになります。
張り替え
張り替えは畳をはがしてフローリングにする方法で、美しい仕上がりになります。方法は、フローリングにするために必要なサイズ、厚さの床材をそろえます。畳をはがし、断熱材を敷き詰め、下地を調整します。次にフローリング材をしっかり固定します。畳をはがしたときに、傷んでいる下地を交換したり、段差ができたりしないように高さをそろえておきます。DIYも可能ですが、できればリフォーム業者に依頼することが望ましいです。
敷き替え
敷き替えは畳を残して上からフローリングを敷くため、DIYすることも可能です。方法は、サイズの合う床材を購入して、必要に応じて畳に防虫シートを敷きます。新しい床材を重ねて敷き、ノコギリやカッターなどでサイズ調整をします。畳をはがす作業がいらないので、DIYすれば安く仕上げることができます。
このように畳からフローリングに変更する方法をご紹介しましたが、その際の注意点を考えてみましょう。
階下の音が気になる
畳はいぐさがクッションとなり、足音などを吸収してくれますが、フローリングに変更すると階下の足音などが気になります。遮音性の高いフローリング材を選択することで、防ぐ可能性はあります。
足元が冷えやすくなる
畳は断熱性が高く、冬も足元が冷えにくいです。フローリングに変更することで、足元が冷えやすくなります。フローリングに張り替える際に断熱材を敷き詰めたり、場合によっては床暖房を導入したりすると足元は暖かくなります。
ほかの部屋と段差ができる
敷き替えでフローリングにした場合、フローリング材の厚みの分の床が高くなります。隣室などとの段差ができたり、つまずきや転倒したりする原因になることもあります。見た目もきれいでないため、デザイン性に欠ける結果となります。段差を作らないようにするには、やはり敷き替えではなく、畳をはがしてフローリングに変更する張り替えがおすすめです。どうしても畳を残してフローリングにしたい場合は、薄めのフローリング材を使うようにしましょう。
湿気対策が必要
畳には調湿作用があるので、畳がなくなることで部屋に湿気がこもりやすくなります。湿気によって結露ができたり、カビやダニに悩まされたりすることがあります。対策として畳をはがす際に、床下に防湿シートを敷くとよいでしょう。畳の上にフローリングを敷く場合も、湿気対策は欠かせません。
張り替えについて
それでは無難な張り替えについて、メリット・デメリット・価格を見ていきましょう。
メリット
メリットとしては、湿気やカビの心配が少ないということです。畳に調湿作用があっても、カーペットなどを敷くことが多く、そのため部屋に湿気がこもることがあります。フローリングを敷く前に、防湿シートを敷くことである程度湿気は防げます。
また畳をはがし、下地の補修や断熱工事をして断熱材などを入れることで、他の部屋と床の高さを合わせることができます。そしてついでに壁や天井もリフォームすることで、自分好みの部屋にすることが可能になります。見た目も美しく、部屋のイメージがガラリと変わります。
デメリット
張り替えてフローリングにする場合は、DIYでは無理があるのでリフォーム業者に依頼することになります。その分、手間と費用が掛かってしまいます。そして、賃貸の場合は原状回復が必要なため、リフォームの許可は出にくいでしょう
価格
フローリングに張り替える価格は、使用するフローリングの種類によって変わり、複合フローリングと無垢フローリングのどちらかになります。複合フローリングは、集製材の上から化粧シートや薄い天然木を貼り付けたものです。複合フローリングの広さにより価格は変動し「4.5畳:約10~15万円」「6畳:約15~20万円」「8畳:約18~25万円」と比較的安くリフォームできます。
無垢フローリングは、木ならではの手触りや香り、経年とともに味わい深く変化していくのを楽しめます。温度変化や水に弱いので、床暖房や水回りで使うときには注意が必要です。無垢フローリングも複合フローリングと同じく広さにより価格は変動し「4.5畳:約13~20万円」「6畳:約15~24万円」「8畳:約20~30万円」となります。
まとめ
畳からフローリングにチェンジする際の方法と費用などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?畳からフローリングにするには、畳を剥がして行う「張り替え」と畳の上から敷く「敷き替え」の2種類があることが分かりました。それぞれにメリットやデメリットがあって、費用や手間も変わります。見た目を重視したい、価格を抑えたいなど希望がさまざまなので、しっかり把握したうえでどちらかを選択しましょう。
