一軒家のリフォームで知っておきたい知識
東京で一軒家を所有している方の中には、老朽化により建て替えや改修を検討している人もいることでしょう。また、機能的に古くなった設備を快適にしたいという場合もあります。ここでは一軒家に焦点をあてて、建て替えと比べた際のメリット・デメリットや完成までの流れ、費用をおさえるための補助金制度などについても解説します。
建て替えと比較したメリット・デメリットは
一軒家のリフォームで一番のメリットは、慣れ親しんだ愛着のある家をそのまま生かすことができる点にあります。
一般的に、一軒家を改装する場合には、長い年数住んで老朽化が進んだ家であることが多いものです。このケースでは、リノベーションや建て替えなど大規模な工事を行うと、住み慣れた家の原形はほとんどなくなってしまいます。そこで、家の雰囲気はできるだけ残したい場合は、リフォームが最適だということになります。
形や雰囲気は変えずに老朽化していた部分を補修し、住み心地をよくすることが可能です。また、リノベーションや建て替えと比較すれば費用も多くかけずに済み、工事期間もそう長くはかかりません。できるだけ早く機能改善をしたいという場合にも適しています。
その一方、デメリットについても把握しておくとよいでしょう。それは部分的に改修するという特徴がそのままデメリットにもなるという点です。当たり前のようですが、一部の改修にとどまるということは、間取りを変更するなどの大きな変更は不可能になるということです。
たとえば、家族が増えて部屋数を増やしたい時や子どもが大きくなったので1人ずつ子ども部屋が必要になった時など、リフォームですることは難しいでしょう。また、家の基礎を強化するなどの工事を改修工事の範囲で行うと、建て替えやリノベーションよりもコストが高くなってしまう可能性もあります。
ヒアリングから工事完成までの流れは
東京で一軒家のリフォームを行う際の完成までの流れを見ていきましょう。まず、改修することを決めたら東京の施工会社と念入りに打ち合わせを行います。打ち合わせでは、改修箇所や理想の仕上がりなどデザイナーを交えて話し合っていきます。納得のいく仕上がりにするためには、この段階で自分の希望やイメージを具体的にしっかり伝えるようにしてください。
打ち合わせが終わると、施工会社からパースが上がってきます。パースというのは、打ち合わせをもとに作られた完成イメージです。会社によって2次元イラスト・3Dなどさまざまですが、ここでイメージを把握する事ができます。
またこの時点で、打ち合わせの際に伝えた家具デザインなどの見本を見る事ができる場合も多いです。家具などは、カタログなどで見たときとはイメージが異なるということも大いにありますので、実物の見本は必ずチェックするようにしましょう。そこで納得がいかない場合は、再び希望を伝えて気に入ったものにすることが大切です。
それが終わると、改修する家で寸法を基に内装などの打ち合わせに入ります。たとえば、壁クロスやフローリングの色・素材などですが、多くの選択肢の中から選んでいくため、効率的に打ち合わせを行うには、希望のイメージをしっかり持って臨むことが大事です。
内装が決まれば契約書を締結し、工事開始となります。終了後は立ち合い検査を行い、最終確認をして終了です。設備により保証書・安全点検などの登録が必要な場合は、会社の指示に従って行ってください。
補助金制度や減税について知っておく
一軒家の自宅をリフォームする時に利用できる補助金などがあれば、かかる費用を少しでも抑えることができます。そこで、補助金や減税制度などについてあらかじめ知っておくとよいでしょう。
まず補助金制度ですが、具体的には耐震・省エネ・バリアフリーなど安心・安全な住まいにするためのものが対象となっています。水周りのリニューアルや部屋数を増やすなど、快適にするための工事は原則対象とはなりませんのでご注意ください。
ただし、地域によっては地元の会社に依頼する場合には補助金を受けられるなど独自の制度を設けているところもありますので、自治体の窓口で確認してみてもよいでしょう。
補助金は審査基準を満たしていれば必ず支給されるというものではなく、その地域で定められた予定数があって、その数を超えてしまったら対象外となってしまう点にも注意が必要です。また、それぞれの工事により限度額が定められていて、たとえば省エネ工事の場合なら50,000~200,000円までとなっています。
次に、減税については、所得税控除・固定資産税の減額・贈与税の非課税が適用されます。それぞれに条件があり、たとえば所得税ならリフォームが終わった後で確定申告での申請が必要、固定資産税は工事が完了して3ヶ月以内に申告することで減額措置が受けられます。詳しいことは東京の窓口で確認するようにしてください。
一軒家のリフォームのメリットは、建て替えるよりも工期が短く費用も少なくすむ点にあります。納得のいく仕上がりにするためには、妥協せず希望を伝えることが肝心であり、利用できる補助金制度なども事前に調べておくことで費用が抑えられる可能性があります。
