リフォームで一部屋増やしたい!テクニックやデザインのコツ
家が手狭になったり家族が増えたりした場合などの理由から、広い家に住み替えをするケースが多いようです。庭付きの一戸建て住宅にお住いの方であれば、引っ越しをせずに増築工事を実施して部屋を増やすという方法もあります。増築して一部屋増やす場合には、家のデザインや費用を節約するためのコツを知っておくとよいでしょう。
1・2階部分に増築して部屋を増やすテクニックと費用とは
一戸建て住宅で一部屋を増やす方法にはいくつかのパターンがあり、予算や工事内容によって違いがあります。2階建て住宅で増築リフォームを施す場合であれば、ガレージや庭などに新たな部屋を1階部分に設ける方法があるでしょう。1階部分を増築する場合は、新たに建物を建設してから母屋と接続することになります。
東京エリアで8畳分の部屋を増築する際の費用の目安としては、木造住宅であれば約280万円、鉄筋コンクリート住宅だと約400万です。既存の壁を取り壊したくない場合は、新たに1棟を立てて通路でつなげる方法もあります。
2階建て住宅であれば、1階部分の屋根や2階に設けられていたバルコニーのスペースを活用して一部屋を増築する方法が一般的でしょう。2階部分を増築する場合には、重量を支えるために1階部分の補強工事が必要になります。このため、1階部分を増築するよりも工事費用が高額になり、東京都の場合、費用の相場は木造住宅であれば480~500万円です。
1階部分に増築する場合は少ない費用で済みますが、庭やガレージが狭くなってしまいます。2階部分に増築をすれば補強工事などで余分の費用がかかりますが、リフォーム後も庭やガレージはそのまま利用できるというメリットがあります。
増築をすると家全体の外観が大きく変わるので、外壁や屋根の塗り替えも同時に実施するとよいでしょう。外壁塗装のタイミングで増築リフォームを実施することで、工事後は新築住宅のように美しく仕上げることができます。
新たに地下室を設けるメリットと採光・湿気対策のコツ
家の外観を変えずに部屋を追加したい場合は、地下室を設けるという方法もあります。東京都の場合、新たに地下室を設ける場合の費用の目安は600~1,000万円と高額ですが、敷地面積が狭くても空間を有効に活用できるという点は大きな魅力です。そのため、地価が高い東京で一部屋を追加したい場合は、地下室を選択することもひとつの方法でしょう。
地下室の大きなメリットは、防音性が非常に高くて地震などの自然災害に強いことです。1階部分にピアノの練習部屋を作る場合は、部屋全体をコンクリートや防音材で覆う必要がありますが、そのため、部屋自体の増築費用に加えて300~400万円の追加工事が必要になります。
これに対して地下室は最初からコンクリートに覆われている上に地面が音を吸収してくれるので、防音工事はとても簡単です。地上部分に新たに防音室を増築するくらいであれば、地下室を作った方がお得になる場合があります。
ちなみに、地下室は地震に強いので、防災用品を保管するほか避難場所として活用することも可能です。ただし、地下室を設置する場合は、採光や湿気対策が必要になります。
採光と湿気対策のために、ドライエリア(空堀り)を設ける方法がありますが、空堀の部分から日光や外気を取り入れることができるので、カビ対策にもおすすめです。万一の場合には、ドライエリアから外に脱出することもできます。ガレージや庭はそのままで新たに一部屋を作りたい場合は、地下室も検討するとよいでしょう。
増築リフォームの際に家全体のデザインを一新する方法
増築リフォームをすると、家の外観が大きく変わる場合があります。そのため、家全体のデザインを考慮して設計をすることが大切です。建物の一部に新たな部屋を追加すると、家全体のデザインのバランスが崩れてしまう場合があるからです。
増築を行うと母屋に新しい部屋が追加されるので、外観が悪くなってしまうケースが少なくありません。新しい部分が追加されることで、既存の建物の古さが目立ってしまうこともあります。
増築によって家の見た目が悪くなるのを防ぐために、建物全体の外壁・屋根の塗装工事を同時に実施するという方法があります。屋根や壁を以前とは異なる色に変更することで、工事後に新築物件のように家全体を美しくできるでしょう。屋根や壁などが劣化した場所も修繕できるというメリットもあります。
また、外壁の塗料を上手に選ぶことで、冷房の電気代を節約する裏技があります。屋根や外壁に色の濃い塗料を使用すると太陽光を吸収してしまい、夏に室内の温度が上昇してしまいますが、白系の色に変更すると日光の吸収を抑えることができるので、夏の冷房代の節約が可能です。
外壁塗装と増築リフォームを同時に実施すると、それぞれを別に工事する場合と比べて工期やトータルの費用を抑えることができるというメリットもあります。同じ工務店に増築工事と外壁・屋根の塗装工事を一緒に依頼することで、値引き交渉に応じてもらいやすくなるでしょう。
自宅を増築する場合は、費用や部屋の用途を考慮して計画を立てることが大切です。新たに部屋を設ける場合は地上部分を増築するケースが多いですが、土地の面積が限られている場合には地下室を検討してもよいでしょう。家全体のデザインを考慮して、増築リフォームの際に建物全体の外壁・屋根の塗装工事を実施することもおすすめです。
