リフォームの音はどれぐらいうるさい?やっておくべき近隣への配慮とは
リフォームするにあたって気になることの1つに、騒音問題が挙げられます。近隣に住宅が密集している環境では、なおさら気を遣うのではないでしょうか。ここではリフォームの音というのはどれくらい迷惑になるものなのか、周囲の家へはどのような配慮をしておくべきなのかなどについて考えていきましょう。
工事の音はストレスになることも
音の感じ方は人によって違うため、リフォームの際に発生する音をどの程度うるさいと感じるかも人それぞれかもしれません。リフォームに限らず、工事は専用の機材や道具を使って行うことが大半です。そのため、金属を削る音やハンマーでたたく音などが絶え間なく響いてくることになるでしょう。
場合によっては重機などを使って既存の壁を壊したり、重量のある資材などを運んだりすることもあるかもしれません。重機が稼働する音も、周囲にはかなり響いていると考えたほうが妥当でしょう。
一般的に工事は平日の日中に行われることが多いため、日中仕事などで自宅を不在にすることが多い方よりもその時間帯に家にいることの多い方のほうが工事音に接する時間が長くなります。夜勤などの仕事で日中寝ているという方の場合には、貴重な睡眠時間が妨げられるという問題も発生するかもしれません。工事は1度始まると一定の期間毎日行われることになるため、ストレスが溜まっていく可能性があります。
とはいえ、リフォーム工事は必要があって行っていることです。依頼主にとっては、大切な自分の家をきれいによみがえらせるための重要な作業です。そのため、周囲の方に配慮をすることによって、理解と協力を得られるようにすることをおすすめします。周囲の方も含めて、気持ちよくリフォームを行うことができるように工事の前からいくつかの対策をとっておきましょう。
近隣住民には挨拶や簡単な内容の説明を
リフォーム工事を行う際には、前もって近隣の家に挨拶をしておくことが大切です。工事が始まる具体的な日付と期間、工事の簡単な内容も説明しておくことをおすすめします。事前に説明がない状態で突然工事が始まる場合と比べて、あらかじめ挨拶を受けていた場合は、騒音が響いてきてうるさいと感じたとしても少しの間だから我慢しようという気持ちで見守ってもらえるでしょう。
挨拶に出向いた際にはどのようなリフォームを行うのかという簡単な中身も伝えておくことで、周辺の方は今どのような工事をしているのか把握しやすくなり、安心できます。事前に挨拶をすることで、騒音に関するクレームをかなり減らすことができるのです。
工事を業者に依頼する場合は業者のほうでも近隣住民へ挨拶に回ることが多いですが、それとは別に自分でも挨拶回りを行うとよいでしょう。その際に何かあった場合の連絡先として業者か自分の電話番号などを伝えておくと、相手も安心するのではないでしょうか。
挨拶に行く範囲は、一戸建ての場合は最低限両隣と向かいの家ですが、裏側の家と斜め向かいにあたる家にも挨拶しておくことをおすすめします。マンションでは、両隣の部屋と上下階の部屋に挨拶をしておくとよいでしょう。斜め上や斜め下にあたる部屋の住人にも事情を説明しておくとより安心です。
さらに、マンションの場合は、エントランスのそばや作業の車を駐車する場所に近い部屋の住人にも挨拶をしておくとトラブルを減少に役立ちます。
信頼できる業者を選ぶことも大切
東京には、数多くのリフォーム業者が存在しますが、東京都内でリフォームを行う場合にトラブルを未然に防ぐには業者選びも重要になってきます。誠実に対応してくれる業者かどうか、見積もりなどの段階でしっかり見極めましょう。
工事の際には、あらかじめ決めてある作業時間を守ってもらうということが大切です。終わるはずの時間になっても工事の音が止まないとなると、近隣住民にとってはストレスの一因になるかもしれません。約束事を守ってくれる業者を選ぶということが、近隣への配慮にもつながることになります。
工事関係の車両を駐車する場所についても、配慮する必要があります。周囲の家の車の出入りに迷惑になっていないか、確認することが重要です。工事によって発生する木くずや梱包材などのゴミを、きちんと片付けていくようにすることも大切でしょう。近隣住民が見て、環境が悪化したと思われることのないように配慮が必要です。
マンションリフォームの場合はすぐ隣室に他の人が住んでいるため、可能であれば隣室の人の生活サイクルに合わせた工事日程を組むという配慮も必要になるかもしれません。できるだけ、隣室の方が仕事で不在になる曜日や時間帯を選んで工事を行うようにします。信頼できる業者に協力してもらうことで、周囲の方と円滑な関係を維持したままリフォーム工事を行うことができるでしょう。
東京には住宅が多い分、リフォームを行う件数も増えています。人口の多い東京だからこそ、音の面でも近隣住民に配慮しながらリフォームをすすめていくことが重要になってきます。長い将来にわたって暮らしやすい環境を手に入れるためにも、周囲とのよい関係を保ちながらリフォームを行いましょう。
